
年齢を重ねるとともに姿勢は変化してくるのはご承知の上かと思います。年を重ねた女性の歩く姿を想像してみませんか? せっかくの機会ですので、「頭から足先まで」全身の姿を想像してみてください。まず、何が頭に浮かびましたでしょうか?考えられることをいくつか挙げてみようと思います。
女性が中年期になり、一般的には45〜55歳の11年間が更年期といわれています。もち ろん、個人差があります。そして、更年期の時期に閉経を迎えることで、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が低下してきます。その結果、骨粗鬆症になりやすく、脊椎(=背骨)が圧迫骨折した状態が猫背を招いているともいえます。
一般的には、食物からカルシウムを1日あたり最低600mg程度は摂取すること、紫外線を大量に浴びるのはよくないと報告されていますが、程よく少しでもいいので太陽の光を浴びること、そして、カルシウムの吸収をよくするためにビタミンDを摂取することがいいと報告されています。
これらはいずれにおいても、年齢を重ねてから実行しても遅いといわれており、可能な限り若い時期から行う方がよいと言われています。といって、「私ではもう遅い」と諦めてしまっては、今後、歩行の姿から暦年齢よりも上に見られるようなことも生じてきます。これは女性にとって、とても悲しいことですよね?!「今だ!」と思った、今の瞬間からできることから始めてみませんか?
「歩く」という動作は、背骨がある身体の幹となる部分、つまり、背中やお腹の筋肉でしっかりと幹となる部分を支えています。脚の動きは、足裏で地面をかかとから足裏の外側を通過して、多少の勢いをつけながら脚を後ろ方向へ蹴りだす働きをしています。その時に足首が硬ければ、その勢いを膝〜股関節にまでつなげてくれることができません。
腕のふりは足裏から身体の幹となる一連の動きに合わせてリズミカルに、軽やかに、時にはしなやかに前後に動かして頂くだけで歩くといった動作ひとつを挙げても大きく変化するものです。そして、足裏のやわらかさも鍵になりますね。
歩く動作には、膝や股関節の周囲にある筋肉、例えばすねの筋肉、ふくらはぎの筋肉、太もも表側・裏側の筋肉、お尻の筋肉、最近、流行になっている大腰筋もそうですね、などといった筋肉の柔らかさが大いに影響してきます。筋肉や柔らかくなければ関節そのものも硬くなってしまいます。
また、前方に脚を踏み出すような勢いや力も生み出してはくれません。さらには、身体の幹となる部分を前方へ押し出してくれるようなこともしてくれません。歩く動作は、足裏から脚全体、そして身体の幹となる部分まで一連の動作であるということを、これを機に覚えて頂ければと思います。
ですので、無理のない範囲で身体の柔軟性を大いに利用して頂いて、ご自身なりの「美しい歩行」「元気のいい歩行」「はつらつとした歩行」「しなやかな歩行」を試してみてください。筋肉の柔軟性、そして筋力がとても重要であることを体感されることと思います。 次回は、お宅でも実践できるようなお手軽なエクササイズをご紹介したいと思います。
美しい姿勢は個人によって感じる部分に違いがありますが、でもどこかに感じられる「素敵さ」という共通の言葉。特に、「美しく」という言葉は女性の代名詞といっても過言ではないかもしれません。 立つ姿勢はあくまでも静的なもの、今回は日常生活でも最も頻繁に行う動作=「歩く」ことについて少しお話したいと思います。