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  • ヒロイン恋の法則 Vol.3 ロード・オブ・ザ・リング

共に戦う女。 自分にすべてを捧げる女。 苦境の中に立たされた男が選ぶのはどちらの女なのか。

 

第76回アカデミー賞で11部門を受賞したファンタジー大作、『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』。 映像化不可能と言われていたJ・R・R・トールキンの『指輪物語』が原作だ。

 

多くの人が知っている作品のストーリーはちょっと横に置いといて、この作品には「ああ目の保養…」といいたくなるような俳優がわんさと出ている。 指輪を滅びの山に届ける重き任務を負うフロド役のイライジャ・ウッドを始め、今や映画にひっぱりだこのオーランド・ブルームはエルフの王子レゴラス役で出演。

 

ほかにも一部女性の支持を集めている、ショーン・ビーン、デヴィッド・ウェンハムと、これだけ各種男前をよくぞ揃えた、といえるような作品。その中でもモテる男は物語の中核を担うアラゴルン役を演じるヴィゴ・モーテンセン。

 

このアラゴルンが作品中に登場する女性たちを翻弄する。 アラゴルンの恋人であるアルウェン(リヴ・タイラー)。 そして、自国を守るため、アルゴルンと共に剣をとり、戦いに出るエオウィン(ミランダ・オットー)。

 

この3人の関係をものすごく簡単に書いてしまうと、「アルウェンを想うアラゴルンを見つめるエオウィン」という図。 経験したことがある人も多いと思うのだが、愛する人に恋人がいて、その恋人以外には見向きもしない。それが逆にたまらない魅力となってしまって、ますますその人のことが忘れられなくなってしまう…。

 

まさにエオウィンがハマッてしまったのはその状態。 振り向いてもらえない悲しみを胸に抱えつつも、自国が危機にさらされている中、そんなことばかりは言っていられない。鎧を身にまとい、馬に乗り、剣をふるう。 アルウェンは、離れた場所から、アラゴルンのために祈りを捧げる。

 

アルウェンにとっては、父よりも、国よりも、何よりもアラゴルンがすべてだった。 アラゴルンのためにとった行動が、結局は功を成すわけなんだけれど、女性視点から言っても、アルウェンか、エオウィンかというのは意見の分かれるところ。2人の女性に共通するのは意志の強さ。

 

これがあるがために、2人の行動には迷いがない。それが彼女たちを輝かせる。アルウェンがこうしていれば、エオウィンがこうしていれば…というよりは、この2人のスタイルはどちらもモテる女の1つのスタイルなのだ。

 

「想いを胸に秘め、自分のため、第三者のために戦う女」「愛する人のために、何もかも投げ捨て、すべてを捧げる女」何よりも、1つの「思い」を貫こうとする姿は、輝きを放つ。

 

好きな人の好みに合わせて自分を変えていく。それも時には大切だが、まずは自分を輝かせるための「芯」がなければならないのだ。

 

 

  • Writing 福田了子。東海大学文学部文芸創作学科卒業。
    現在、フリーライターとして活動中。