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  • ヒロイン恋の法則 Vol.2 ハウルの動く城

中身は若干軟弱男だけど、顔のイイ男。なんだか心をくすぐる男。あんなのダメだよ、と言いつつ、ついつい引っかかってしまうこのタイプ。 でも、引っかかって、振り回されているようじゃ、幸せになれない。惚れさせていい男にして、そして振り回してこそ、ヒロインの勝ち

 

『魔法使いハウルと火の悪魔』を原作とした宮崎駿 監督の『ハウルの動く城』。 父親の帽子店で日々、帽子を作り続けていた18歳のソフィー。しかし、ある日、荒地の魔女に呪いをかけられ、90歳の老婆になってしまう。家にいられなくなり、街を抜け出したソフィーは、ハンサムだが弱虫な魔法使いハウルと出会い、奇妙な共同生活を始める…。

 

顔はいいんだけれど、ハウルは本当に軟弱男。辛いことからは逃げたいと思っているし、戦いは嫌だと思っていても、戦うことを拒むこともできない。そんなハウルを叱りながらも、心配するソフィー。自分の中に弱さがあるのも知りつつ、ハウルを助けたいと奮闘する。ただ、恋に悩むだけでなく、互いが成長していく過程で2人は想いを強めていく。

 

「守りたいものができた。…君だ」 …って言われた日にゃあ、どんなに軟弱な男だったとしても、いろんなことがどうでもよくなりそうだけれど。 声の良い男は特だよね、声の良さだけで男前が2割増しだからね…なんて話がズレた。

 

ソフィーは、ただ恋心とハウルに振り回されるだけではなかった。自分の中に弱さがあることも自覚し、それを踏まえた上でハウルを叱咤する。ハウルに見た弱さは、形は違えど、ソフィーにもあった弱さ。 最初はしとやかで、ハウルに翻弄されてしまいそうだったけれど、呪いをかけられてからはむしろ少し強くなった。 ハウルのことを叱って慰めて、励まして。 姿を変えると共に、母親になったり、友人になったり、恋人になったり…。

 

ハウルに変わってほしいと思い、行動をする中で自分も成長していった。そんな彼女の健気さは、強さであり、ソフィーに心惹かれ始めたハウルには、ソフィーを壊してしまう弱さにも見えた。そして、そんなソフィーを守りたいという思いが、ハウルを強くした。

 

弱々しい女を演じるのは簡単だ。しかし、自分の中にある弱さを認識したうえで、好きな人のために強くなろう、という思いを持つのはなかなか難しい。 ハウルを案ずる強い気持ち。彼を変えたい、という気持ち。そして、そんな彼のために自分も変わろうという気持ちが結果的にハウルの心を射た。 恋はありのままの姿だけでは得られないこともある。その場を着飾るだけでもダメ。 嫌われるのを覚悟で、一緒に変わっていこうとするチャレンジ精神も大切なのだ。

 

  • Writing 福田了子。東海大学文学部文芸創作学科卒業。
    現在、フリーライターとして活動中。 


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